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私は3年かかって資格を取得しましたが、他の方には効率的に勉強し、1発で合格してほしいと思い、合格するまでの流れと、その経験から考える試験に向けたポイントをお伝えします。
施工管理技士とは
まず、施工管理技士って何?という方もいるかと思います。
施工管理技士は、建設業法第27条に基づき国土交通大臣指定機関が実施する試験を合格すると得られる国家資格です。1級、2級の区分があり、それぞれ受験する際には所定の実務経験が必要となります。造園だけでなく、建設機械、建築、電気工事、土木、管工事、電気通信工事を合わせた7種類あります。
造園施工管理技士については、一般財団法人全国建設研修センターで試験を行っています。
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1級造園施工管理技術検定の試験内容
試験は一次試験(マークシート式)と二次試験(筆記式)があります。以下、令和5年度の試験内容を参考にお示しします。
【一次試験】
<日時>令和5年9月3日(日)
入室時間 | 9時45分まで |
受検に関する説明 | 9時45分〜10時00分 |
試験時間(第一次検定午前) | 10時00分〜12時30分 |
昼休み | 12時30分〜13時35分 |
受検に関する説明 | 13時35分〜13時45分 |
試験時間(第一次検定午後) | 13時45分〜15時45分 |
<試験内容>
土木工学等 | 1.造園工事の施工の管理を適確に行うために必要な土木工学、園芸学、電気工学、電気通信工学、機械工学及び建築学に関する一般的な知識を有すること。 2.造園工事の施工の管理を適確に行うために必要な設計図書に関する一般的な知識を有すること。 |
施工管理法 | 1.監理技術者補佐として、造園工事の施工の管理を適確に行うために必要な施工計画の作成方法及び工程管理、品質管理、安全管理等工事の施工の管理方法に関する知識を有すること。 2.監理技術者補佐として、造園工事の施工の管理を適確に行うために必要な応用能力を有すること。 |
法規 | 建設工事の施工の管理を適確に行うために必要な法令に関する一般的な知識を有すること。 |
【二次試験】
<日時>令和5年12月3日(日)
入室時間 | 13時00分まで |
受験に関する説明 | 13時00分~13時15分 |
試験時間 | 13時15分~16時00分 |
<試験内容>
施工管理法 | 1.監理技術者として、造園工事の施工の管理を適確に行うために必要な知識を有すること。 2.監理技術者として、工事の目的物に所要の強度、外観等を得るために必要な措置を適切に行うことができる応用能力を有すること。 3.監理技術者として、設計図書に基づいて工事現場における施工計画を適切に作成すること、又は施工計画を実施することができる応用能力を有すること。 |
二次試験の具体的な内容としては、
①自身が経験した主な造園工事のうち、工事の施工管理において、工程管理、または品質管理上、課題があった工事を選び、その課題と対策等を書かせるもの
②架空の工事条件が示され、その条件から造園工事の施工管理について、必要な事項を問うもの
③工程管理、品質管理、安全管理について必要な事項を問うもの
から構成されます。
①、②は必須問題、③は3つの問題から1つを選択する選択問題です。①に関しては自身の経験について問われるので、事前に確認し、準備しておく必要があります(虚偽記載はダメ)。
<合格基準>
第一次検定 全体の得点が60%以上かつ検定科目(施工管理法(応用能力))の得点が30%以上
第二次検定 得点が60%以上
令和5年度 受検の手引より
なお、令和6年度より施工管理技術検定の受検資格が変わるとのことです。詳しくは上記のホームページをご覧ください。
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これはあくまで令和5年度の内容で、年度によっては変更になる可能性があります。
その都度、最新の情報を確認することが重要です。
試験時間が結構長いですが、しっかり丁寧にやると結構時間がないです。私は一次試験は途中退室する余裕がありましたが、二次検定は筆記試験なので、書くのに時間を取られ、そんな余裕はありませんでした。
資格取得のメリット
資格持つことで、以下のメリットがあります。
- 建設業法に規定する許可の要件としての営業所に置かれる専任技術者及び工事現場に置かれる主任技術者又は監理技術者の資格を満たす者として取り扱われます。
- 公共工事の入札において、加点されます。
- 上記のことから、会社によっては資格手当が支給されたり、転職等で有利に働くことがあります。
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それより何より一定の知識や経験があることの証明になりますね。私自身は特に仕事上で何かメリットがあるわけではなく、完全に自己満です…。
勉強方法
施工管理技士は7種類あるとご紹介しましたが、受験者数にばらつきがあります。令和4年度の第二次検定の受験状況は以下のとおり。
種目等 | 造園施工管理 |
試験日 | 令和4年12月4日(日) |
試験会場 | 全国10地区 (10会場) |
受験者数 | 1,471人 |
合格者数 | 677人 |
合格率 | 46.0% |
ちなみに土木区分の受験状況はこのとおり。
種目等 | 土木施工管理 |
試験日 | 令和4年10月2日(日) |
試験会場 | 全国13地区(32会場) |
受験者数 | 24,462人 |
合格者数 | 7,032人 |
合格率 | 28.7% |
こう見ると分かるとおり、区分によって全然受験者数が違います。そのせいもあってか、参考書等の勉強に必要な書籍も数が全然違います。造園に関しては少な目です…。
私は下記の参考書を使用して、勉強しました。
図や絵が多いので視覚的に理解しやすいです。ただし、誤字等もあるので、そのあたりは気を付けた方が良いです。
そして試験勉強で何より重要なのが、試験の傾向を把握し、分析すること。闇雲に試験範囲を細かく全て勉強していたら、いくら時間があっても足りません。
一通り参考書等で内容を把握したら、あとはひたすら過去問を解き、分からない点について調べたりして、勉強するのが良いかと思います。
過去問については、一般財団法人全国建設研修センターのホームページで直近1年分が公開されています。それ以前のものもインターネットで検索すると、公開している人がいるので、探して実際に問いてみるのが良いと思います。
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どんな試験も同じ。勝たなければならない相手(試験問題)を知ることが何より大切です!
さいごに
1級、2級とあるなかで、私は2級を飛ばし、いきなり1級から挑戦しました。受験資格を満たしていたので、どうせいずれ1級を取得するのであれば、2級を飛ばした方が良いだろうと考えたためです。
その結果、1年目は一次試験不合格、2年目は一次試験合格、二次試験不合格、3年目にやっと二次試験合格を果たし、資格取得となりました。
正直、どちらが良いかは分かりませんが、2級取得後1級に挑戦する、段階的にチャレンジしていくという方法もありかと思います。
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